アトリエ訪問Vol.6

こんにちは。「Colors of KCUA2011」企画メンバーの増田です。
M2なのでそろそろ卒論に取りかからなくてはいけないのですが、今はこの展覧会で頭がいっぱいなので卒業論文は11月から始めようそうしよう
どうぞよろしく☆



お次は日本画の服部さんのアトリエです。
服部さんは、描かれている主題も人物もさることながら、その独特な線が印象的な日本画を描いています。
一回見た人は、まず忘れないでしょう。

カラーズの展示では、1Fの大きな部屋の中央部分に展示予定です。




さてそれではアトリエ侵入!!


……
…と、意気込んだは良かったのですが。


正直ちょっと緊張しました。今までのアトリエの中でも、特に張りつめた空気が流れていました…。他の日本画の学生さん達も、真剣なまなざしで筆をとっておられたのです。足音一つにも気を使う、そんな良い緊張感の張りつめたアトリエです。



細心の注意を払って服部さんのスペースへ。



これが服部さんの画材などなど。岩絵具がきちんと整理されています。やっぱものをつくる人は、こうでないといけませんね。
「気持ちの良い空間でしか、気持ちの良いものは生まれない。ー深澤 直人」 と、勝手に自戒の念に苛まれるメンバー。




さて、肝心の作品の方なのですが、服部さんは現在、間近に迫った「日本画前期展」の準備で大忙し。制作スペースにはそれ用の作品が置かれていました。



しかし、そこはきちんとしている服部さん。カラーズ展の出品作品もきちんと手をつけ始めていたようで、お見せ頂けました!
壁に立てかけられた、服部さんよりも大きいパネルを、2人がかりでよいこらせ。。



出ました!最新作です!


彼女らしい強弱のはっきりした線が、画面上で踊っています。まだまだ途中というか描き始めたばっかりですが、色が塗られた状態を想像するとワクワクします。同時に、色が乗ると雰囲気もガラッと変わるので、下書きの状態が今しか見られないことがちょっと残念でもあります。
目で線を追うと、墨が溜まっている部分や擦れている部分、走っているところや縮れたようなところがあって、下書きの状態でも十分楽しい作品です。



構図を全部お見せするのは気が早いので、一部をチラッと。



最後に、服部さんが参考にしている画家についてお話を伺いました。
画集を見せて頂きましたが、一作品ごとに作風がガラッと変わる、不思議な画家さんです。たまに服部さんっぽい線の絵もありました。



「この人見てると、もっと勉強しなきゃと思うんです」と、服部さん。



私たちからすると服部さんの線は十分スゴいんですが、さすがの向上心です。さらなる高みを目指すべく、カラーズ展を踏み台にしちゃって下さいね!




ーーーーーーーー